諸国一宮巡り

札幌に鎮座する北海道神宮です。
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北海道随一の由緒ある神社として、「全国一の宮会」で新一宮として取り扱われています。
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ちょうど神前結婚式に出くわしました。
おめでとうございます。
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境内にある「開拓神社」
江戸後期から明治の、開拓時代を支えた実在の人物達を祀っています。


境内には、広い森が広がっています。
神社のそばは、閑静な雰囲気の住宅街。

大和国(奈良県)の一宮、大神神社(おおみわじんじゃ)です。
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国内で最も古い部類に入る神社。
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かなりの人出でした。
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立派な拝殿です。
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そして拝殿の後ろには、ふつう本殿があるのですが、ここは背後の三輪山自体がご神体となっており、本殿の建物はありません。
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巳の神杉(みのかみすぎ)と呼ばれるご神木。
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遠くから引いて写した三輪山の全景が必要であったと、載せながら思いました。
周辺の名所旧跡はまだまだ訪れていないところばかりですし、また行きたいと思います!

大阪府の奈良県側のエリアが、河内国です。
ここの一宮は枚岡神社(ひらおかじんじゃ)。
昔の大阪から奈良へ抜ける最短ルートだった暗峠(くらがりとうげ)越えの街道沿いにあります。
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藤原氏(中臣氏)の祖先神であるアメノコヤネが主祭神。
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奈良の春日大社へは、ここから勧請されていきました。
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暗峠の石碑。
最近読んだ歴史小説で、登場人物が何度かこの街道を往復していたので、今回行ってみることにしました。
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峠の頂上付近まで来ると、何件かの土産物屋があります。
が、そこに至る道は、タイヤから少し焦げ臭い匂いがするくらいの急坂。
ギアを1速まで落とす場所もある感じ。
にもかかわらず、道が細く曲がりくねっているのに加えてハイキング客も歩いているので、道を譲るために上りの途中で停まらざるを得ないことも。

晴れていてよかったですが、雨の日は走りたくないですね・・。
wikipedia:国道308号(暗峠)

続いて、丹後国の一宮、籠神社(このじんじゃ)。
丹後半島の景勝地、天橋立のちょうど目の前に鎮座しています。
雷雨にみまわれたため、車内で雨宿りして、小降りになったときを見計らって参詣。
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ここは、現在の伊勢神宮外宮の祭神であるトヨウケがもともと祀られていた場所。
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ここでしばらくアマテラスとともに祀られた後、両者が伊勢に移っていったといういわれがあり、「元伊勢」と称しています。
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社殿も、伊勢神宮と同じ造りです。
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また、国宝に指定されている、日本一古い家系図(海部氏系図)を所蔵しています。

なお、この神社の後ろにある小山へは、ケーブルカーで登ることができます。
そこが、いわゆる天橋立の「股のぞき」で有名な傘松公園。
今回は、悪天候のため断念です。

今年のGWは関西方面に出かけて、いくつかの一宮に詣でました。
まずは丹波国の一宮、出雲大神宮です。
京都府亀岡市に鎮座。

丹波というのは、京の都からみて山陰方面の入口にあたります。
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山陰で最大の存在感を誇るのは、なんといっても出雲大社(出雲国/島根県)です。
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その出雲の神を祀る神社が、京を出てさっそく一宮として登場してくるわけです。
山陰への入口にふさわしい配置といえるかもしれません。
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神社名が「出雲」で、出雲大社と同じくオオクニヌシが主祭神。
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ということで、お目当てのご利益はやはり縁結びなのでしょうか。
比較的若い女性グループの参拝客を多く目にしました。


新緑が映える季節です。
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ところで、「徒然草」にこの神社の獅子・狛犬の話があります。
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都から訪れた偉い人が、獅子・狛犬が互いに逆向きに置かれているのをみて、
「あなめでたや。この獅子の立ち様、いとめづらし。深き故あらん。」
と、同行の人たちとも感激して、神社の人に尋ねてみたところ、
子供たちのいたずらですよといいながら、あっさり向きを直されてしまったので、
「感涙いたづらになりにけり(無駄になってしまった)」という話です。

昔に教科書で見たことのある話です。
偉い人の勘違いや早とちり、あるいは勝手な決めつけを皮肉った話という位置づけで当時は整理されていた記憶がありますが、今思えば、何にでも感動を見つけるのは大切なことだとも思います。
今はむしろ、この人を支持したい気持ちもありますね。
ポジティブな勘違いは許容したい。

ちなみに、その時代の獅子・狛犬はもっと小さくて動かせるようなものだったそうです。

土佐国の一宮、土佐神社です。
土佐国とは、現在の高知県とほぼ一致します。
今回、JR高知駅からバスと徒歩で訪れました。
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ちなみに、土佐神社の最寄駅は、土佐一宮駅で、「とさいっく」と読みます。
地元の人に聞いたところ、このあたりでは「一宮=いっく」と読むのだそうな。
近所の学校も、一宮小(いっくしょう)、一宮中(いっくちゅう)。
独特ですね。
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朱色が鮮やかな社殿もよいですが、こういった落ち着いた色合いも味があります。
雰囲気がいい場所。
そういえば、NHK大河ドラマ「龍馬伝」のロケにも使われました。
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ここは、拝殿弊殿の造りが十字型なのが特徴的。
戦乱で焼けた後、長宗我部元親が再建したものだそうです。
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こちらは本殿の側面です。
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境内にある末社3社。

なお、土佐藩2代目、山内忠義が寄進した鼓楼が有名とのことですが、こちらは工事中で幕に覆われていました。

阿波国の一宮、大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)です。
阿波国とは、現在の徳島県とほぼ一致します。
今回、JR高徳線の板東駅から歩いて訪れました。
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大鳥居は、高松自動車道のすぐわきに建っています。
以前に高松から鳴門に向けて走ったとき左に見えたのは、やはりこれだったようです。

この神社の主祭神は、大麻比古神(=天太玉命)。
阿波国を開拓したとされる忌部氏(いんべし)の祖先神です。
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ところで、今の千葉県南部も、昔は同じ読みのアワ(安房)の国でした。
忌部一族が、海を渡ってたどり着き、そこを開拓したと言われています。
安房国一宮である安房神社の主祭神も、この天太玉命(あめのふとだまのみこと)です。
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ご神木の大クスノキ。
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こちらは、境内にある「ドイツ橋」。
第一次大戦の際に捕虜として収監されたドイツ兵たちが造ったものです。
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捕虜の扱いが寛容で地元住民との交流も盛んだったことから、解放帰国の記念に造ったとのこと。
ドイツ人捕虜との交流の様子については、映画にもなっています。

三河の国の一宮、砥鹿神社(とがじんじゃ)。
昨年秋、七五三シーズンの終わりごろの風景です。
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三河というのは今の愛知県の東半分にあたります。
砥鹿神社は、東名高速豊川ICからすぐに鎮座。豊川稲荷も近いです。
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境内は開けた空間になっています。
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日も傾きかけた晩秋の午後。
静かでゆっくりとした時間が流れていました。
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着飾った子供たち。
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砥鹿神社には、少し離れた本宮山の上に奥宮があります。
そちらもいずれ参拝したいと思います。

大隅国(鹿児島県のおおよそ東半分)の一宮、鹿児島神宮です。
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平安時代に宇佐の八幡神が合祀され、別名「大隅正八幡宮」とも。
額に「八幡」の文字がみえます。
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祭神は、もともとヒコホホデミ(山幸彦)とその后神で、創始はかなり古いとのことです。
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駐車場から階段を登ったところに川があって、驚きました。

薩摩国(鹿児島県のおおよそ西半分)において、一宮といわれているのは、開聞岳(かいもんだけ)の近くにある枚聞神社(ひらききじんじゃ)と、川内にある新田神社。
 
今回は指宿に宿泊したので、少し足を伸ばして枚聞神社に詣でてきました。
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朱塗りが鮮やか。
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薩摩富士ともいわれる開聞岳、訓読みすればこちらも「ひらきき」です。
神社の創始は不明とのことですが、特徴的な形をした山のそばにある神社ですから、この山がもともとの信仰対象だったものと思われます。
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数枚写真を撮ったところで、ザーッと一雨きました。
小雨になったところでクルマに戻りましたが、この後、土砂降りになりました。
前日の桜島や佐田岬では晴れて暑かったのですが、この日は雨。

伊勢国一宮、椿大神社(つばきおおかみやしろ)です。
三重県鈴鹿市、高速を鈴鹿ICで降りて、鈴鹿サーキットと反対方向に15分ほど走ったところに鎮座。
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深い林の中の参道の先に、伊勢らしい神明造りの拝殿と本殿があります。
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伊勢地方でもっとも有名であり社格も高いのは、「神宮」すなわち伊勢神宮。
ですが、伊勢神宮は日本国全体の一宮といった位置づけです。
伊勢国としての一宮は、ここ椿大神社(と都波岐神社)となっています。
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主祭神は、猿田彦命(さるたひこ)。
アマテラスの天孫ニニギが地上に降り立ったときに先導役を買って出た神で、今は、道や旅の神とされています。
また、身体が大きく鼻も赤く大きいことこら、天狗の原型ともいわれます。
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椿大神社の境内には、天鈿女命(あめのうずめ)を祭った社もあります。
こちらは、アマテラスが天岩戸に隠れたときに、外で踊ってアマテラスを誘いだした女神。
このエピソードから、芸能関係者の信仰が篤いようです。
その後、猿田彦命の妻になったとされており、一緒に祀られています。
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雨上がりの夏の朝、少しひんやりとした空気がここちよい神社でした。

安房国の一宮といえば、社格からいってもまずは「安房神社」ですが、もうひとつ一宮と称されているのが、こちらの「洲崎神社」です。
海の前の小高い山に鎮座しています。
 
上からみると、すぐ目の前に太平洋が広がっています。
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海の前の岩場にも鳥居が。
真夏の晴天、まるで沖縄みたいな風景ですね。
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本殿と拝殿です。
階段を登って暑くなったところで、木陰がヒンヤリと気持ちよかったです。
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暑中お見舞い申し上げます。
東京では真夏の日々が続いております。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

さて、そんな真夏のある日の神社巡り。
こちらは千葉県、房総半島の南部分、安房国。
一宮と称される社には、ここ「安房神社」と、続いて紹介する「洲崎神社」の二つがあります。
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表参道は桜並木。いまは夏の緑の葉。
木の背が低いので、春には目の前がサクラでいっぱいになるのではないでしょうか。
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境内にも、大きな木があり、木漏れ日による光と影が地面に模様を描いています。

拝殿は、先日「平成の大修造」が竣工し、すっきりと新しい建物に。
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主祭神は、「天太玉命(あめのふとだまのみこと)」といい、古い豪族である忌部氏の祖神。
この忌部氏は、四国の「阿波」、いまの徳島県から黒潮に乗って船でやってきたとのこと。
なので、音が同じ「アワ」なんですね。
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奥に見えるのが、神明造の本殿です。
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こちらは摂社。
孫にあたる天富命(あめのとみのみこと)を祀ります。
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少しご無沙汰してしまいましたが、すっかりサクラの季節になりましたね。
 
こちらは、いまの愛知県の西半分、尾張の国の一宮「真清田神社(ますみだじんじゃ)」です。
所在地も、愛知県一宮市と「一宮」を名乗っています。
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一宮の街は、この神社を中心に発展しました。
鳥居に続く門前町は、本町商店街という大きなアーケード街になっています。
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主祭神は、この地方の豪族、尾張氏の祖である「天火明命(あめのほあかりのみこと)」。
尾張氏は、日本の歴史上かなり出自が古い一族のひとつで、とくに古墳時代に権勢をふるっていました。
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こちらは、境内にある摂社「服織神社(はとりじんじゃ)」。
一宮市周辺の有力な地場産業である、織物の神様を祀っています。
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境内周辺には、反物や骨董を売る店が昔ながらのかたちで残っています。

続いて、昨年の写真から。
筑後国一宮、高良大社(こうらたいしゃ)です。

福岡県久留米市の郊外、高良山の中腹にある神社。
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このときは、最寄りの駅から歩いて訪れました。
まずは、麓の大鳥居まで徒歩20分。
ここから、登山開始です。
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途中には、孟宗金明竹といって、金色にみえる竹が。
珍しいものらしく、国の天然記念物になっています。

 
石段を登り続けること20分、本殿のある場所に到着しました。
実は、クルマですぐ下まで来られます。
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ここからの眺めは素晴らしいです。
左右に流れるのは筑後川。
向かって右側のS字カーブは九州自動車道。
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高い山ではないのですが、広い筑紫平野の真ん中に位置して、視界も開けていることから、昔から重視されてきた場所なのです。

次の旅に出かけるまで、未掲載の過去写真を載せていきたいと思います。
まずは、諸国一宮巡りシリーズからお付き合い下さい。
 
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讃岐国一宮、田村神社です。(香川県高松市)
 
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この神社で一番神聖な存在とされているのは、本殿の後ろの奥殿の床下にあるとされる深い淵。
奥殿には、真夏でもひんやりとした冷気がただようといわれています。
また、淵の底には龍が棲んでおり、覗き観たものは命を落とすとか。
全体的に雨の少ない讃岐地方ですから、水の神様は信仰を集めたようです。
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ちなみに、この神社のとなりには、四国八十八箇所の第八十三番札所「一宮寺」があります。
また、土佐国一宮の土佐神社そばには第三十番札所「善楽寺」。
このふたつのお寺は、もともと神社に附属しておかれた別当寺(神宮寺)だったそうです。
一宮巡りとお遍路さんのクロスオーバー・ポイントなんですね。
 
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こちらは、安産子宝祈願の犬。
かわいかったので撮影。

出羽国の一宮、鳥海山大物忌神社(ちょうかいさんおおものいみじんじゃ)です。
京からみて北の端に位置していることや、時折起きる大噴火が、山の神の怒りであり戦乱を呼ぶ凶兆と恐れられたことから、昔から重要視されてきた神社です。
また、山岳信仰である修験道も盛んでした。
 
ふもとに2カ所、吹浦(ふくら)と蕨岡(わらびおか)に口の宮と呼ばれる社があり、鳥海山の山頂に本社があります。
江戸時代には、どこが一宮たる社かで互いに争いがありましたが、現在では山頂+2カ所の口の宮を総称して、鳥海山大物忌神社となっています。
 
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こちらは、吹浦口の宮
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この日はあいにくの雨。
蕨岡口の宮にも詣で、人気のない境内で、お参りして写真撮影をしてきました。
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しとしと雨降る神社も、心洗われる感じがしていいものでした。

岩木山神社(いわきやまじんじゃ)です。
津軽半島の名峰、岩木山のふもとに鎮座します。
 
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正面奥に見えるのが岩木山です。
 
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陸奥国(むつのくに)は、いまの福島、宮城、岩手、青森全体を範囲とする広い国でした。
近畿地方が細かく分かれているのに比べると、一番奥の土地はおおまかだった訳ですね。

陸奥国は、明治になってすぐ、廃藩置県までの2年半くらいだけですが、磐城、岩代、陸前、陸中、陸奥に分割されました。
今は、分割後の国についても、全国の一宮で構成する組織「全国一の宮会」が独自に新一宮を認定しています。(ので、私も、それぞれに詣でる予定。)

この岩木山神社は、津軽国一宮。
当初の広大な陸奥国と区別して、分割後の陸奥を指すために、津軽国と称しているとのこと。
 
一宮を名乗るだけあって、津軽地方では随一の格式。
北門鎮護の立派な社です。

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岩木山の山頂まで登ると、奥宮があります。
ここから、4時間ちょっとの登山だそうです。
 
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湧き出る清水と、大きな楼門。

ゴールデンウィークのお出かけ先から。

信濃国の一宮、諏訪大社。長野県の真ん中、諏訪湖の周りに鎮座します。
ここは、大きく二つ、上社(かみしゃ)と下社(しもしゃ)に分かれており、さらに上社は前宮(まえみや)と本宮(ほんみや)に、下社は春宮(はるみや)と秋宮(あきみや)に分かれています。

今回は、上社のふたつにお参りしてきました。
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諏訪大社は、日本国内でもかなり古い部類に入る神社で、7年に一回の御柱祭が有名です。
出雲から逃れきたタケミナカタが祭神として祀られていますが、土着の信仰、特に狩猟に関する色が強いのも特徴。上社の神事には、鹿や蛙などを供え物にしたものがあります。

諏訪大社の神職の最高位は、大祝(おおほおり)と呼ばれ、特定の一族が引き継いでいました。諏訪地域における現人神として、高い権威を誇っていたようです。


さて、前宮から車で数分ほど走ると、本宮があります。
前宮が素朴で開かれた感じを受けるのに比べて、こちらは、立派でかつ落ち着いた雰囲気があります。
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静かで、少しひんやりとした空気の、居心地のよい神社でした。
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甲斐国一宮、浅間神社(あさまじんじゃ)です。

駿河国一宮と同じで、富士の神「コノハナサクヤヒメ」を祀っています。
地元の街にとけ込んでおり、全体として質素で優しい感じ。

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ただ、この神社からは富士山を見ることはできず、拝殿は、むしろ南アルプスの方を向いています。雪を頂く南アルプスの山々も十分に神々しい存在ですし、もともとそちらを祀っていたのではないかという説も。
その後、864年の富士山大噴火を機に、噴火を鎮めるための祠をたてたのが、今につながる経緯だという記録があるようです。

甲斐の浅間神社といえば、河口湖畔や富士吉田にも大きなものがあります。
こちらも、いずれ訪れてみたいと思います。

年末の写真から。

埼玉の大宮に鎮座まします、「氷川神社(ひかわじんじゃ)」です。武蔵国の一宮。
鉄道博物館に行く前に、大宮駅で降りて参拝してきました。

武蔵国というのは、いまの埼玉県、東京都、神奈川県川崎市、そして横浜市の保土ヶ谷あたりまでを指します。
律令によって「国」が制定された8世紀初めには、武蔵は京から観て辺境の地でしたが、いまでは日本の人口のかなりが集中する地帯となっています。

また氷川神社というのは、首都圏というか旧武蔵国にはたくさんあるのですが、それ以外の地域にはあまりないそうな。
局地的に信仰を集めていたようですね。

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ちなみに、武蔵国一宮といわれている神社はもうひとつあります。多摩の「小野神社」で、昔はこちらが一宮だったともいわれています。
いずれ訪れたいと思います。

週末の小旅行。
18きっぷで、北伊豆の方に行ってきました。

三島は、東海道の宿場町。
これから箱根を登る人、山を越えてほっと一息の人、多くの旅人でにぎわったことでしょう。

三嶋大社は伊豆国の一宮ですが、そんな三島の街の中にあります。
JR三島駅からも徒歩圏で、各国の一宮の中でも、鉄道で訪れやすいところのひとつです。

ちなみに三島は、ウナギでも有名なんですね。
知人に教えてもらった広小路の「桜家」という店で、鰻重を食べてきました。
美味かった!

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拝殿と本殿は、斜め横からみると、まるで要塞かモビルアーマーのようです。
部分部分が、大きく豪壮で、特徴ある建物といえますね。
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境内にあるキンモクセイは、日本一の大きさだそうです。
たしかに大きく、写っているのは、ごく一部。
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歴史を感じる大木。
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桜家さんちのウナギ

陸奥国一宮、塩竃神社(しおがまじんじゃ)です。
仙台市の北東、塩釜市に鎮座しています。

ひさびさに訪れて再発見。
(というよりも、前回はちゃんと見ていないということか?)

本殿・拝殿が、建物としては一体ながら、中で「左宮」と「右宮」とに分かれており、左にタケミカヅチ、右にフツヌシと、鹿島香取の両武神が祀られています。
これは、京からみて北の前線基地的な意味合いも強いからでしょうね。
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ここにはもうひとつ、「別宮」というのがあって、こちらに地元の祭神であろう「鹽土老翁神(シオツチオヂノカミ)」が祀られています。
この神が、塩の作り方を教えてくれたと言われています。
 
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塩竈神社は、小高い丘の上に立っています。
参道としては、この七曲坂が最古のものだそうです。
うっそうとした森の中の道、「この向こうは神域」という意識を高める効果がありますね。
 
表参道には、「陸奥国一宮」と掲げられた大きな鳥居があります。
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そして、一直線に伸びる階段。
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同じ境内にある「志波彦神社」とあわせて、御朱印をいただきました。
達筆で、たいそう美しいものでした。

越前国一宮、氣比神宮。
けひじんぐう、と読みます。
福井県敦賀市にあります。

近所にある敦賀気比高校は、甲子園の福井代表としてもよく出場しています。

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敦賀といえば、日本海の海上交通の要衝であり、昔は大陸からの玄関口でもありました。
気比神宮も、かなり立派です。
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気比の長命水。
無病息災に効く湧き水だそうです。

駿河国の一宮は、富士山を仰ぐお社です。

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まるで合成写真のようですが、くっきり富士山が見えました。

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この本殿(奥の建物のこと)は、珍しいことに二階建て。
「浅間造り」といって、ここだけで見られるものです。
 
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本殿に近寄ってみました。
二階建てになっているのがよくわかります。
流造りの、湾曲して前に張り出した屋根も、きれいにまとまっています。

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境内にある、湧玉池(わくたまいけ)です。
透き通った水が印象的な池。

 
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そして、富士宮といえば「やきそば」ですね。
各地のB級グルメを集めた大会で優勝して、有名になりました。
「B-1 グランプリ」公式サイト

下総国の一宮、香取神宮。

こちらに祀られているのは「フツヌシ」で、鹿島の「タケミカヅチ」と並び称される武神。

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拝殿・本殿は、黒塗りの権現造りです。

常陸国の一宮、鹿島神宮。
 
近所の香取神宮と並んで歴史は古く、「官幣大社」と格式も高い神社です。
そもそも、遠い昔「神宮」を名乗っていたのは、伊勢の他には、ここ鹿島と香取だけ。
当時の東方最前線という意味合いもあって、とても重要視されたようです。
祀られているのも、「タケミカヅチ」という武神。

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ここの楼門は、神社の三大楼門のひとつだそうです。
ちなみに、以前に載せた阿蘇神社の楼門も、そのひとつ。

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境内は広く、うっそうとした森が広がります。鹿島神宮では、「神鹿」が飼育されています。
奈良にある春日大社は、鹿島神宮からタケミカヅチを招いて祀っているのですが、その際に分霊を鹿に乗せて運んだといういわれがあるそうです。

サッカーチーム「鹿島アントラーズ」のシンボルマークは、この神鹿ですね。

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御手洗池(みたらしいけ)
湧き水を貯めた池で、昔はここで禊(みそぎ)をしていたとのこと。


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境内の森には古くて大きな樹木が多く、荘厳な感じを受けます。

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